マルチゲーマーで行こう。

何文字でも書けるツイッターです

2023俺が選ぶ音楽ベスト10

だんだんブログの更新頻度が落ちています。いつもはクリスマス前後に更新していたのですが、フツーにワンピースカードで遊んでいてだらだらと引き伸ばして大みそかに。

しかし、何とか食らいついて俺が選ぶ音楽ベストは10年目を迎える事が出来ました!

どうやら私は音楽が好きなようです。

 

いつも通りSpotifyにある曲はSpotifyのリストを作成しておきました。

 

10位 Elegant Epilogue/Alleles Project-チームダーク-

youtu.be

TVアニメ「絆のアリル」に登場するキャラクターたち…と演者が現実世界とバーチャル世界を繋ぐXRアーティストとして活動する企画のオリジナル曲。

がんばってるな…!感が凄い。
アニメ調でない3Dモデルをモーキャプで動かすのもまあまあ大変なのに、そこにアーティスト(アイドル)育成文脈も乗せているので、荒削りも荒削りで、アリルズプロジェクトからしか出ない味が出てる。
疾走クサメロ系のメロディなのに、恐らく衣装が一着しかないので全然雰囲気があっておらず愛おしさがあふれている。

 

9位 ふたつの月/Ave Mujica

youtu.be

バンドリの新バンドAve Mujica

流れの速いアニメコンテンツでありライブコンテンツであり声優コンテンツなので、デビューから怒涛の勢いで新曲が出た。どの曲にするか悩んだが、第一印象でおっっっも♨
と心に刺さったこの曲をセレクト。

3-4分の展開が最高。重くて高い。ありがたや。



バンドリさんは新バンド追加でどんどんハードな方向に舵を切っていて好感度高い。

 

8位 お先に失礼します/花冷え。

youtu.be

多分一言で表すとカワイイメタルコア

筆者はメタル界の新しい学校のリーダーズだと思っているらしい。

ボーカルのユキナが凄すぎる。こういったメタル/ラウド系のガールズバンドやアイドルではクリーンとシャウトで担当を分ける事が多いのだが、1人で全部やってのける上に両方ともクオリティがたけえ。

日本語ベースの歌詞なのもイイ。歌詞のセンスに関して日本のメタルは1周遅れているなと感じていたけど、彼女らは全然遅れてない。これからも最前線走り続けて欲しい。

 

7位 Gekokujo/RYUJIN

youtu.be

概要欄にはジャバニーズホラーフォークメタルって書いてある。

完全に笑わせに来てるRYUJINも、クサみ出してきてるRYUJINも好きだけど、これは本気寄りの和メロデス

ブルータルなギターあり、メロで多彩な和楽器もあり、クサいソロもあり…1曲でRYUJINの良さが全部聴ける好きな曲です。

3:20辺りの邦ホラー風コーラスもいい。結構痺れた。

 

6位 VANITAS/Release Hallucination

youtu.be

プログレシンフォニックゴシックメタル(長い)の同人音楽

カッコいい曲なんだけど、これは明確に背景込みで6位!

youtubeのタイトルにある、osu!っていうPC音ゲーの世界大会(OWC)の、決勝でフルセットまで行った時の最後の曲に選ばれたのが、この曲。

osu!は2000年代インターネットの著作権ガン無視海外パチモン乱立期に出来た音ゲーの1つで、人気の選曲は日本のゲームアレンジ、同人音楽音ゲー曲が多い。

そこに老舗の同人音楽サークルで、音ゲーにあったら絶対難しいプログレってジャンルをやってるRelease Hallucinationがちゃんと音ゲーのために曲をリリースしたっていうのが凄い感動的な事だったわけです。

しかも、OWCの決勝戦では本当に6-6のタイブレーカーまで進む接戦になって、この曲で世界一が決まったんですね~

youtu.be

 

5位 FATELESS/Jinx Artchive

youtu.be

謎のクリエイターJinx Artchiveによる、豪華企画。

俺の推しVtuberであるZephyriannaをボーカル、摩天楼オペラのドラム響、BABYMETALの神バンドのベースをゲストに呼んだ、経緯が本当に謎の豪華企画。もう1人の俺が招集した??

Zephyをこんなに輝かせてくれてありがとう…多分過去最高のアレンジ環境だと思う。

いいのかこんな素晴らしい音の中で歌わせて頂いて…

ベースソロパートもある。

文脈のないところから急に出て来たので、凄いカッコいいんだけど受け止め切れていない曲。

 

4位 緋灼の魔女(REINCARNATE Ver.)/ELFENSJóN

youtu.be

あの頃からずっとこういう曲に起用される花たんが好きなので…

3年くらい前の曲のセルフリメイクなんだけど、遥かにカッコ良くなってて最高。

そもそもELFENSJóNの中でもかなりアグレッシブで速い曲だから、絶対こういう歌い方の人の方が合うんだって…いやぁ…

凄い正直に書くと、黒瀬圭亮氏(ELFENSJóNの主催)はAsriel時代から違うボーカルの方がもっと映えるのでは…?と思っていたので、今回の花たんゲストは本当に僥倖。

 

3位 ENMITY/二口魔菜

youtu.be

enmity
【名】〔人・組織などに対する〕憎しみ、憎悪

二口魔菜がVtuberを始める前のスタイルに近いらしい曲。歌詞は一瞬で書き終わったらしい。

Vtuberとして流行曲のメタルカバーや、ハードロックのカバーをしているが、今年はこのオリジナル曲が圧倒的に活き活きしているように感じられたし、このザクザクのギターがクセになってめちゃめちゃリピートしたので3位。

てか1分で終わっちゃうので聴いた回数がシンプルに多い。

お前は他者の闘争に巻き込まれて憎悪を撒いてしまったかも知れない、でもその憎悪は本来お前自身のものだ、罪悪感や後悔の念に惑わされるな、お前はお前自身の憎悪の君主であれ。そういう感じの人を元気付ける歌です。

 

2位 劇場版ハードコア・シンドローム/t+pazolite

youtu.be

HARDCORE TANO*Cのふざけ曲。

上のチラ見せPVだけ見れば概ね聴いた事になる。

劇場のみんながハードコアを応援してくれるシーンでフロアぶち上げ。がんばえー!ハードコア~!

当初こんな高い順位にするつもりは無かったんだけど、無限回聴いてしまったので2位です。

ハードコア最高。

 

1位 Rising sun feat. サンシャイン池崎/Broken by the Scream

youtu.be

確か2-3年前もランクインした、スクリーム系アイドル界最強のBroken by the Scream。とサンシャイン池崎

サンシャイン池崎を音楽に取り入れる事に成功した(?)唯一無二の曲。顔も声もサンシャイン池崎に負けないのはBroken by the Screamしかいないのだ。

ラスサビ前でちょっとオシャレに落としてカオティックな展開を見せてくるのは彼女らの"らしい"ポイント。そこはサンシャイン池崎に流されない。

皆にもこんな面白い曲があった事を覚えていて欲しいので1位。

 

open.spotify.com

「君たちはどう生きるか」の感想

見た人用の感想です。

 

 

簡単に自己紹介ですが、幼少期からジブリっ子で、宮崎駿が監督をやった長編映画作品を何回も家で見ています。ナウシカラピュタもののけ姫は10回以上見てるんじゃないかな。当時画が映ればセリフ全部言えたくらい。
ただそれは小さい頃の話で、ポニョは1回しか見てないし何と風立ちぬは一度も見た事がありません。

 

映画はlighdar、ゴッシーと見に行ったのですが、ジブリ作品を全然見た事ないlighdarの感想を聞けたのがとても良かった。自分の感想がパキッとした。

 

 

端的に言ってジブリ総集編

画だけ見てもジブリのオンパレード。キャラクター造形も、建物も、生物も、小道具も、エフェクトも、何から何までどこかで見たやつ。

非常に楽しかったです。

 

要するに宮崎駿の自分史

私は宮崎駿という人がどういう人で何を語ってきたのかはインターネット一般人程度にしか知らないので深く分かりかねるけど、ジブリ全然見た事ないlighdarが映画館出て開口一番、「要は大叔父が宮崎駿で、主人公の真人がエディプスコンプレックスを乗り越える話で、インコ大王が本人を取り巻く資本主義者だろ!?」って言い切ったのは頼もしかった。

自分はなまじジブリを見ているせいで、うーんそうだろうけど本当にそうかな?というところでぐるぐるしていたので。

 

これくらい言えないとクリエイターはやれねえ

これは単に好き嫌いの問題かも知れないけど。
元の世界に帰ってきた時に、宮崎駿ワールドの一部であろうピースを持ち帰った演出は、要するにこの宮崎駿魂は継承されなかったけど、この世界に爪痕は残してやったぜ!って意味なわけで、それ自分で言う~!?って気もするけど、それ言えないようじゃクリエイターは出来んだろ。と俺は思う。クサくはある。

 

で、君たちはどう生きるかジブリ総集編自分語りなの?

そうなんだけど、そうではない部分もあるカッコいい最終作だと思う。

インコ大王に宮崎駿の宇宙(石の積み木)を壊させるやつはまあ制作の裏側のなんやかんやなんだろうけど、今作はジブリの金だけで作って上映してるらしいじゃないですか。それならまあいいよね、みたいな。

で、ちゃんと、君たちはどう生きるかで新しく提示された独特の表現であるとかメッセージがあると思っていて、それが単なる総集編じゃないと思った理由になるわけですが…以下の通りです

 

今風マルチバース

ジブリ作品よく異世界に飛んだり現実と幻想の境が溶けたりするけど、マルチバース的演出は無かったもんね。上手く今時の潮流を取り入れて描いたのは良いなあと思った。

大叔父が作った宇宙、輪廻転生、死と生の狭間である黄泉、現実ではない逃避先、冒険と戦い、今回やりたかった事やジブリらしさを全部まとめあげるのにぴったりだもんね。

 

かつての敵との和解、戦友

はい、ここが今回のサビです。

見終わってlighdarとゴッシーと語らって帰る間考えてたんだけど、君たちはどう生きるか固有のテーマって俺はこれだと言っていいと思う。

かつて敵対心をむき出しにしていたアオサギと宇宙を旅して、一緒に戦ってまさに戦友となって旅を終えたわけだけど、ジブリの作品でかつての敵と最後に和解する事ってないんですよ(ないよね?)
まあこれも一種の"俺のようになるな"(大叔父は友達がいなかった)なのだとバッサリ斬るのもありだけど、これだけたくさんの作品を作ってきて、それらの決算みたいな話をやって、初めてやった事がこれって俺は重く感じたんですよね。だからキービジュアルもアオサギなわけ。

 

アニメーション

冒頭の火事に向かって走る真人のシーンはなんか独特で良かった。知らんけど。

 

よく分からなかった謎

話の筋は分かったけど、ひとつピンと来なかったのは、わらわらを育てているキリコのこめかみの傷は何だったんだろう?っていう

他の同名キャラクターであるとか違う名前だけど明らかに血縁関係にあるとかは世界を移動した姿だとか輪廻転生のどこかの姿であるみたいな説明で良いと思うんだけど、何故キリコが真人と同じ傷を持っている(似ている?)のかは全然分からなかった。
異世界に飛ばされて最初のまともな人間との出会いだから、この異世界の説明として、名前が同じなのはたまたまではなくて真人と何らかの繋がりがあるそのキリコですよ~って意味だとか…いや絶対そんな気がしないな…

 

 

全編通して画からもキャラからもセリフからも香ってくるジブリが大変良い作品でした。

何か、幼少期に見てきた作品群の大がかりな最終作を見る体験が自分にとって初めてだったようで、非常に満足です。

ひふみの闇鍋、リズ青、based

ひふみの闇鍋

最近「ひふみの闇鍋」というdiscordサーバーを立てた。

 

2年ほど前から、自分が中心のdiscordサーバーを立てて情報収集やら交流やらをしたら面白いかなぁと思っていたのだが、上手く行かなかったら面倒だしダメージを受けるのがだるいなという心配一点で立てていなかった。

 

まずサーバーを立てる際の目標が

・友達全員に入る事を許可したい

・各々が発言を躊躇わない環境を作りたい(Twitterで言えない事を言いたい)

・話題を特定方向に偏らせたくない(自分がそういう気質だから)

の3つで、1と2が概ね矛盾してるのがとにかく心配だった。だって、知らん人がいるところでTwitterで言えない事言うわけないじゃんね…?

 

トラブルが起きるとは思ってないんだけど、誰も何も発言しなくなって盛り上がらないんじゃないかという事だ。

普通、知らない人が集まるコミュニティサーバーというのは共通の目的があって、それに向かうために皆でどう上手くやっていくかという方向になるのだが、闇鍋は究極的には俺が楽しくなりたいという目的しかないので、そういう共通の目的でまとまっていく事も考えにくい。

 

まあそうは言ってもやりたいものはやりたいし、後悔先に立たずやし立てるか!となり立ったというわけである(ちゃぶ台返し)

 

普通はここで闇鍋の紹介とかに入るのだろうが、私が友達だと思った人は誰でも入れるしこれを読んでいる人は大抵サーバーに入っているはずなので省略しよう。入ってない友達は連絡して欲しい。

 

 

立ててみて予想と違った事は、発言しなくともテキストチャットなどを読んでくれている人が多い事だ。

自分と似た、様々な人と交流したい、Twitterで言えない事を言いたい、という人たちがある程度参加してくれる事は予想していたが、それ以外の人たちがどう闇鍋に関わるかが難しいなと思っていたからだ。

 

人間集まれば、全員が積極的に動くわけはなく、何割かが主導して何割かがそれを支えて何割かがだんまりするのは自然の摂理なのだが、普段はだんまりの人たちも見ている事は見ていて、噛み合えば何かに参加するみたいな形になれば一番良いなと思う。

 

 

そして…

これはTwitterでも闇鍋でも言いづらいので第4のプラットフォームとしてここに書いておくのだが、やはりテキストチャットもボイスチャットも"会話力がある"人の発言量が多くなっていって、交流が偏っていきそうな事には少し寂しさがある。

闇鍋にいる人は全員その辺の有象無象に比べれば発信力が高く聡明で、適当にグループを作れば全員が各々グループの中心人物になり得るような人たちなのだが、やはりdiscordでは会話力の世界だし、力は相対的なものでしかないので、闇鍋でもより力の強い人たちが中心となって動いている…という印象を受けている。(これを読んで力をセーブして頂く意図は全くないのだが)

 

長くなったが、私は友達100人いればいいな思想なので、相対的に発言しない人たちもなんかいい感じに巻き込める面白い活動はないかなぁとぼーっと待っている次第である。

日課チャンネルは上手く機能してるよね。

 

リズと青い鳥

闇鍋のウォッチパーティーで見た。

相変わらず最高だった。

「死にかけの患者の心拍の波形がちょっと動いたら大騒ぎする映画」という感想は最高だった。

 

正直なところ2018年公開当時、俺は「百合」というジャンルがそこそこ好きでありながら殆ど小説やマンガで鑑賞していて、そこにプラトニック百合アニメーション表現全振りの映画をぶち込まれたのでいたく感動した、という事なんだと思う。

こうやってあまり自分の趣味を分析しすぎるもんでもないが。思い出は思い出のままが一番綺麗やからね。

 

語彙が増えると嬉しい

ある日、森カリオペの楽曲への愛をdiscordに書き込んでいた時、唐突にその言葉をかけられた。

「based」というスラングをご存じだろうか。

based(ベイスト)とは、「超最高、超カッケー、男の中の男」などの意味で使用されるスラングである。他人の批判を恐れずに自分を貫くカッコいい人への褒め言葉。

素晴らしいスラングだ。"立脚している"、"揺るがない"そういうイメージの語を当てはめたのか。俺はカリオペに限らずそういうキャラクターや音楽が好きだ。そういう気持ちがdeeplの英語で伝わった…てかいいスラングを知れて良かったと思った。

しかし、basedというスラングが成立する背景を知った時嬉しいどころではない電流が走った。驚いた。

 

他人の評価を恐れることなく、自分のしたいことをして、自分のなりたいものになること。
昔はネガティブな罵り言葉だったが、Lil Bというラッパーが子供のころ自分に対して使われていたこの言葉を自分のラップの中で使いまくり、上記のような意味のポジティブなスラングとして世に広めた。

この話はもう1年以上前かな。森カリオペが今より勢いがあって批判に晒されていた時(今もだが)、その傍若無人さ、曲のメッセージの攻撃性、Vtuber文化へ迎合しない態度が度々アンチの的になる。
もちろんファンや本人も、それがカリオペの売りだと理解していて、批判されればされるほど嬉しくもあるのだが、それはそれとして大量の批判に晒される本人はたまったものではない。

そういう状況下で俺はカリオペの曲の攻撃性であるとか、英日織り交ぜた言葉の使い方とかを褒め称えていて、そこに掛けられた言葉が一言「based」だったのだ。

もしかしたら単にカリオペってそういう自分を曲げないヤツだよなという意図だったのかも知れないが、もしかして批判の的になる人気者Vtuberでかつ英、日の詞を織り交ぜるラッパーという境遇も含めて、「based」という言葉が選ばれているのではないかと思うと、すげー素敵な世界過ぎて感動するし、まだまだ知らない事だらけだなと思うわけである。

「ゲーミング自殺、16連射アルマゲドン」感想+批評会、解説を経て

 

ゲーマゲ、色々と面白いラノベだったので感想を個人的にブログに上げようと思っていたけど、なんやかんやあって本人の解説記事が出た後になってしまいました。

 

saize-lw.hatenablog.com

 

作者が全てを語った後でもまあ意味あるんじゃないかなと思って書き始めてます。

いや、そもそも全ての感想に意味はある。

 

自己紹介とはじめに

作者の解説に書かれている通り、LWと格ゲーに関する色々なトピックについて話したり、LWに人生昇竜(これは昔いた、とある格ゲーマーが生んだ名言です)の概念を話したのは私です。
ゲーマゲ感想記事や批評会の中に格ゲーマーの方は多分いなかったので、ここでは格ゲーマー視点での感想をつらつら書いていきたいと思います。

LWのサイゼリヤ古参ファンとして、以前サイゼリヤで取り扱っていた可能世界論を描いている事もアツいのですが、そちらは本人が解説した以上の感想が全くないので触れません。

 


彼方のゲーム哲学は素晴らしいが、良いキャラクターではない

私は彼方のゲーム哲学を理解出来ますし、彼方が存在する事を全然おかしいと思いません。
しかし、率直に言えばゲーマーとして成長が止まったまま世界最強になってしまっているなぁと感じました。
これは設定がおかしいとか描写が足りないとかではなくて、現実にゲーマーとして生きる私に、彼方がそれほど説得力を持たなかった。

 

実際に、"カス戦闘民族ゲーマーであった高校生の頃の私"がどのように誕生したかを語ると

1、勝利の喜びを知る
そのままの意味。勝つととても嬉しい。

2、敗北を知る
認められない。俺の方が強いはずなのに。お前は絶対に許さん。
敗北を知る、と言いつつ知らないのである。しかし重要な体験である。認知不協和。

3、勝つためにスキルアップし始める
方法は色々あろうが、強くなるために闇雲に戦ったり鍛錬したりする事だ。

4、結局勝てない
認められない。しかしもう負ける対戦は続けられない。俺の方が強いはずだからだ。
すると、勝てる相手と戦うか、勝てるフィールドに行くか、勝てる相手を用意するか、その辺の選択を迫られる…

 

そうして実際に私がどういう行動をとっていたかというと、ゲーセンにある様々なゲームを少しずつ遊び、勝てそうな相手にだけ乱入し、その中で少しずつ競り勝てる相手を増やしていく所謂初心者狩りに耽っていた。
高校生にとって50円、100円が貴重なので、同じ金額で長く遊ぶ必要があったという事情も重なってはいるが…

彼方の話に戻す。
こうしたカスの戦闘民族ゲーマーが生まれる現実を省みて、彼方は異世界無双作品の主人公なのだから無敗最強なのはいいとして、無敗最強でカスのゲーマーって誕生し得るか…?という、好き嫌い、共感出来る出来ないではなく、彼方って何…?みたいな気持ちが湧いてくる。”彼方みたいな人”が想像出来ない。

私は、色々な尖ったゲーマーたちにそれなりに会ってきたけど、その人たちの人物像から彼方までが遠い。(批評会当日は他の人よりは彼方の事を分かっているつもりなので、いやいや彼方はね…とフォローする側に回っていたが…)


そんなんでゲーマー語ってんじゃねぇ!という素直な反発

なんか、その心持ちでこれがゲーマーです!ドン!とお出しされても前提が「これはゲーマーじゃなくて彼方だね。」なので、ゲーマーという言葉は使わないで頂けますか?という気持ちも湧いてきてしまう。


古い。

解説記事で最終章のゲーセンにいたチャンピオンが1番彼方に近いマインドを持っている、と書いてありました。チャンピオン好きなんだけど、古い。
具体的にはあの時代って90から00年代くらいのもので、戦うゲーマーたちのリアルってもう数周進んでしまってるんですよね。

彼方に似たキャラの例としてゲーミングお嬢様とかが挙げられてたけど、ゲー嬢って当時を知らない若者が面白おかしく読んだり、当時を知るおじさんがノスタルジーを感じながら読むものじゃないですか。

ので私の感想としては、作品が凄い未来の舞台だし、今風の無双ものなのに、ゲーマー観だけが古くてちぐはぐさを感じた。


とはいえそれを上回る加点があった

現実と虚構を混同しているオタク


1番好きなシーンは彼方が立夏を犠牲に放った氷魔法を、ジュリエットがあっさり避けるシーンです。
「ジュリエットが好き」+「命や覚悟を賭けたところで届かないものは届かない」+「でも人生昇竜を放つ者の気持ちは完全に分かる」という事でトリプルフェチパンチをくらいました。
うおおおお!!素晴らしい。

 

師匠にあたるVAISがマイクラ世界に連れて行くシーンもかなり良かった。こんな序盤でそんなゲーマーの本質的な事を!?と思ったのを覚えています。

最後に神威と歩み出すシーン(俺は端的に誤読していたっぽいんだけど)をSF百合として見た時に、行き詰まった世界でどちらかを殺すでもなく、諦めて安住するでもなく、世界ごと壊してしまうでもない回答の可能性を見せてくれたのはアツかった。
SF百合のラストって大体そうならないから。

 

そして1人で対戦ゲームをやってきた(最初のファンタジスタ立夏と組んでいた時も立夏は外付け装備みたいなもので実質1人で戦っているから)彼方が多人数戦という、個人戦より複雑な領域に歩を進めたのが、百合的にもゲーマーの成長的にも綺麗にまとまっていて良いなと思った。
いやいや、1人でやるゲームより多人数戦が上位っていうのは違くないですか?という意見があるのは分かる。
ただ、1人でやるゲームでは培えない技能が多人数ゲームに要るのは間違いない。

 

LWが格ゲーをあまり知らないはずなのに、格ゲーマーが考える事の一部に辿り着いている

これは凄いというか面白かった。
俗に作者が知らない事は作品に書けないとか言うけど、色々な知識を繋げ合わせたり、今の知識から類推して辿り着く(辿り着いたように見せる)事って可能なんだなーと驚きました。

具体的にはまずエルフ村のイツキの風魔法を使った回避なんですが、あれ完全に北斗の拳のブーストとか、them’s fightin herdsのTianhuoの特殊移動とかなんですよね。
今どのように動いていようと全然違う方向に物理的に移動する、前に動いているのに急に後ろに進む、という技やシステムの事。ただの移動なんですが、格ゲーにおいてはこの系統の動きはとにかく強すぎて、使用回数を厳しく制限されてるとかそもそもゲーム内に存在しない事の方が多いです。
そういう格ゲーの歴史的に重みがあるアクションが、劇中でも重要なアクションとして扱われていた、それをLWが多分意図せず書いたというのは驚きでした。

 

2つ目はジュリエットのシームレス多段攻撃
あれは2つの意味で良くて、まず格ゲーシステム的に端的に”クソ”なんですよね。
こういう攻撃しながら防御している、防御していながら急に攻撃してくるといった動きも、歴史的に凄く厳しい制限が掛けられてます。制限が掛けられてない昔のゲームはクソゲーと呼ばれます。強過ぎるからです。強過ぎるジュリエットにふさわしい近接アクションだと思います。

真に良かったのは、格ゲープレイヤーあるある的にアツいんです。
人間は平均して0.2秒前後で状況を判断、反応して格ゲーのキャラを操作をするわけですが、じゃあ逆に0.2秒より短い間で動きに幅を持たせたり、変化を加えれば相手を上回れるのではないか?0.2秒単位にチャンク化して認識している世界を、なんとかそれ以下に割る事が出来れば?という事を格ゲーマーなら誰しも考えた事があるはずなんですよ(ちょっと過言)
だって、究極は反応が1Fで操作も1Fの人間がいたら最強ですよね。
そういう格ゲーマーの妄想の究極形をジュリエットがやっている事がアツいと思いました。


言い訳

「ゲーム大会のために海外に飛ぶような奴が、ゲームに真剣に打ち込んだ事がほぼない、はウソ」

確かに格ゲーの大会のために仕事を1週間休んでラスベガスに飛ぶのは、傍から見ればゲームに真剣かも知れませんが、私はその時本気で優勝する気で飛んでいませんでしたし、何より自分自身がゲームに真剣だなと思った事が一度もありません…
というのは完全なアスペ回答で、ゲーマゲ読者として見たらゲームに真剣な読者に分類されるので、素直に真剣と答えるべきでした。

無期迷途の話、カリオペと会話した

無期迷途、色々あるけど結局イイよ。何故なら…

無期迷途

 

スマホチャゲーは同時に1つしか遊べないともう何ループ目になるか分からない反省をしつつ、アークナイツは殆ど起動しなくなってしまいました。

今遊んでいるのは無期迷途です。

新参の中国企業が出したいわゆる"大陸ゲー"なんだけど、秋葉原電気街口の2年近く続いた原神広告ロードを一時的に無期迷途ロードに塗り替えたり、リリース時からフルボイスの長尺ストーリーを実装しているなど、異様に資金が投入されている"つよ女"ゲー

あとスマホの広告が異様にダサくてゲームの魅力を全然伝えられてないのがチャームポイント。

原神(Genshin)公式 on Twitter: "【屋外広告のお知らせ】 ただいま秋葉原の街中では原神の広告が展開中! JR秋葉原駅電気街口 出てすぐの西側広場、オノデン壁面の二箇所にて原神のポスターが掲示されます✨ 秋葉原へお越しの方は是非チェックしてくださいね! #原神 ...

撮り方が下手くそで人とか物とかめっちゃ映ってるのもチャームポイント。仕事しろ。

 

タワーディフェンス型で見るからにダークなストーリーなのでアークナイツと比べられる事が多く、ちょうど自分が最近遊んだスマホゲーと言えばアークナイツくらいなので、ひとまず比較する形で無期迷途の話をつらつらとさせていただく。

 

チャゲーの遊び方こわれる

これに尽きる。結局、絵と文字をいっぱい見るゲームにおいてキャラの魅力が全てを粉砕する事を身を以って味わった。今までつよ女に全振りしたスマホゲーが無かったってだけの話ではあるけど、それ全振りで金投入しようって判断とタイミングがえらい。

NIKKEが尻に焦点を当てたように、ゲーム全体でキャラ造形を尖らせていくのがスマホゲーの今のメタゲームなんだろうか。

 

大陸先行問題何も解決してない

アークナイツの時も同じ事を言っていたのだが、ゲームを楽しもうとファンダムに少し踏み込むと、中国では約3か月リリースが先行しているのでキャラや衣装の新情報が手元のゲームより早く入ってきてしまう問題が個人的に深刻。

どうしようもない構造ではあるけど、新しいものが来る高揚感とゲーム内での行動が噛み合わなくて(具体的には課金を妨げてしまい)良くない。

日本人は中国人の10分の1くらいしかいない声優輸出国なので特に解決する見込みもなかろう。

 

ゲーム性は多少簡単に?

アークナイツと比較して現状は少し簡単なゲーム性かと思う。いわゆるエンドコンテンツが全て図体がデカいボスに如何に高DPSを叩き出すかという形式になっていて、それ以外は全部レベルを上げて数字を増やせば簡単にクリア出来そうだからである。

とはいえゲームを作っている人たちがそれも分からないわけはなく、今後別ベクトルで高難易度のコンテンツは来るはずなのでそれに期待したい。

私のお気に入りはスターゲイザーなのだが、移動出来ないペット召喚、間隔の長い範囲攻撃、1回使い切りの奥義はダメージを出すのに時間がかかるしペットと本体の攻撃を重ねて当てる必要がある上にその間ペットがやられないようにしてあげる必要があり、端的に言ってタンクなのか単体DPSなのか範囲攻撃メイジなのか全然分からない。

奥義は育成後のお楽しみのようでここには性能が書いていない。書いとけ。

この何とも言えないガチャガチャ感とエッチなビジュアルが最高に楽しいのだが、ゲームに詳しい方ならお察しの通り、こういう何でも出来そうだが何がしたいのか分からないキャラは大体弱い。その通り多分弱い。

(いるのか分からない無期迷途フォロワーに向けて書いておくと、やはり後衛でコアが割れない、平常時の対単体火力が高くないのが端的に弱い。)

そういうわけの分からないキャラが活躍出来るような、従来の攻略が通用しないアドリブの要るコンテンツが早いとこ来て欲しいものである。

 

無期迷途の英語タイトルはPath to Nowhere

どこにも続かない道 だろうか

いかつい漢字4文字の日本語タイトルも含めてオシャレだと思う。

当ブログのスマホゲー決めゼリフと言えば「無限の関係性」、つまりもう掘り下げるべきおいしい話なんてないはずなのに、ダラダラとキャラクターの関係性を描き続けてゲームを存続している状態の事だが、アークナイツと無期迷途を経て少し見方が変わった。

スマホチャゲーの殆どは(殆ど、と書いたのは例外がまあまあ存在しているからだ)キャラやイベントを出し続けて話を紡ぎ、物語が終わるのは何らかの理由でゲームそのものを畳む時だ。ゲーム内の物語がどうなっているかは関係ない。

このスマホゲーの構造に、アークナイツや無期迷途のような暗いドロドロした物語はぴったりだ。問題は解決しないし、障害は増えるばかりだし、光は見えてこない。

よく考えたらそれでいいし、それが一番いいんじゃん?と思った。

 

森カリオペと会話した

当てるべきか当てざるべきか

新アルバム「SINDERELLA」の発売時に、CDお買い上げの方に抽選でカリオペとzoomで1分間通話出来る権、が当たるイベントがあった。

日本国内限定のイベントで、日本向けの会話イベントは初めてだ(海外ではアニメコンなどで何回か開催されている)

当てる気で買うなら絶対当てたいし、当てない気ならそもそも買わなくて良いが、このどちらでもない感じの気持ちにフィットした枚数で行きたい、と思い2枚買った。

限定盤と通常盤の1枚ずつなので理に適っていた。

 

結果、カリオペと会話したい日本人は思ったよりいなくて当選した(日本人はシャイだから!)、周りの熱心な日本人ファンも全員当たっていた。もしかしたら定員割れだった可能性もある。何なら都合がつかなかったのかドタキャンしたのか欠席した人も体感3割くらいいた気がする。

 

さて何を話そうか、どう映ろうか。

当選が分かってからどうしようかなと思ったが、意外と悩まなかった。

まずカリオペに言いたい事は大体もうチャットだとかコメントだとかスパチャだとか寄せ書きだとかで発信出来ているし、何なら反応だってもらえる時はもらえる。"思いの丈をぶつける場"ではないなぁと思った。

またカリオペのイベントへの言及から、普段あまりやり取りが出来ていない日本のファンとも交流したい、というスタンスである事が感じ取れたので、恐らく拙い英語でギクシャクしたやり取りの思い出を作る、場でもない。向こうは流暢な日本語で来るだろう。

結局、1,2個言いたい事を用意しておいて、流れに任せてふつうの初対面のファンの会話をする事にした。カリオペは物凄く自分から喋るタイプだし、かなり長い文を喋りたがる。話が盛り上がらない事を心配するより、こちらが何も言わせてもらえない事を心配するべきだろう。

 

神と対話した

順番が回ってくるまでの時間でのツイートである。本当にこう思った。人気Vtuberとのこの距離感は何とも面白い…

ふつうに名前を名乗って、どういうところが好きで応援していますとひとしきり言って、カリオペはそれに真面目に回答してくれた。普段の喋り方同様饒舌で、後半の20-30秒はほとんどカリオペが喋っていたような気がする。

ふつうに嬉しかったが、感激はしなかった。やっぱり1分は短いし(対面イベントとしては長い方だと思うが)想像通りのカリオペが目の前に出て来ただけなので、驚きもなかった。

 

これはただの予感だが、曲を聴いたりする中で凄く感動したら、その時初めてカリオペと会話した事が効いてくるかも知れない。そんな気がする。それはまだ来ていないし、来ないかも知れない。

2022俺が選ぶ音楽ベスト15

毎年、「いや~来年は15曲も見つからないよ~」と思いながら年末を迎えるのですが、結局今年も挙げて行ったら15曲になりました。

 

2022年に発表された曲の中で、私が語りたい、何回も聴いた、聴いて欲しい曲たちを選出しております。

曲名/アーティスト名 です。知らんと分からんもんね。これ表記順のルールあんまないらしいっす。

記事末尾に、Spotifyで聴ける曲のプレイリストを作成しております。

 

年々内容がメタルに偏ってきており、みんなに聴いて欲しいという感じではなくなってきていますが、読み物としてもギリ読めるものを目指しておりますので来年もよろしくお願いします。

当ブログの年末のあいさつとさせて頂きます。

 

 

15位 genesis/少女病

同人音楽、ファンタジー、ロック

 

(クラファンでひっそりと製作されたため試聴等なし)

 

少女病を端っこだけでも知ってる皆さんがラストアルバムを試聴する事が出来ないのは心苦しいけど、少女病15年の歴史を締めくくるに相応しい曲でした。

俺にとってのシン・エヴァはこれだよぉ…とか言って泣いてた。全ての物語にさようなら。

hifumijus.hatenablog.com

こちらの記事で語り切ったのでもう言う事なし。

 

14位 ウラボス/鬱P

ボカロ、シャウト、色物ではある

 

ボカロメタルは死なない。鬱Pが作曲をやめない限り……

重低音にアップテンポ+ミクの軽やかな声でノリノリの曲、ラストが非常~~にカッコいい。

凶悪なドロップ(ドゥーンって下がって遅くなるやつ)と往年のミクのシャウトが全てを破壊する。まさにウラボス到来。

 

数年前にソフトにデスボイスが追加されてシャウト出来るようになったようですが、ボカロメタルの人たちは以前から自分たちで調教していたものを使い続けている人が多いようです。

 

13位 夢想曲 -Träumerei-/燐舞曲

女声、シンフォニック、アニメ

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シンフォニック系声優アニソンは完全に飽和していて、あげればキリがないので聴く側のハードルも上がっているんですが、これは作曲がa crowd of rebelionなのがアツいです。

たった2分25秒なのに目まぐるしい曲展開。

燐舞曲の過去作のリバイバルなので、過去曲のエッセンスを少しずつ持ってきてるのと、a crowd of rebelionのやりたい放題感がいいマッチングで、アニメヘタウマシンフォニック飽きてきたな~感を吹き飛ばしてくれました。とにかく目まぐるしいです。

 

上手くは…ないけど…

 

12位 All hail Savior!/塞壬唱片-MSR

ソシャゲ、ロック、英詞

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アークナイツのキャラソンです。

アークナイツはタイトルお抱えのサウンドチームがあって、そこが全てのBGMや楽曲を製作している(よね?)ようです。

その中でもゲーム内に流れないけどサウンドチームが公開しているキャラソン群があって、それが大変カッコいいので紹介させて頂きたい次第です。

 

このガヴィルというキャラ、ゲーム内では元ヒーラーなんですがそれが前衛職として登場するイベントに際しての曲。日本未実装イベントなので詳細はまだ知りませんが、熱い女ガヴィルのキャラソンとして大変完成度の高い楽曲ですので自信を持って推薦させて頂きます。

We're just a sacrifice.

 

11位 Daughter of Night/NOCTURNA

女声ツイン、ゴシック、英詞

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私のお気に入りジャンルのひとつ、"Female Fronted Metal"です。

基本的に男所帯で目立たない装いをしたバンドメンバーに、つよそうな美しい系女性ボーカルを前線に配置したゴシック/シンフォニックメタルのジャンルです。ジャケットに大体女性だけ映ってます。

ジャンル名からして政治的正しくなさ全開のため衰退の一途を辿っていますが、見た目の派手さや変わらない音楽性で、日本ではおじさんへの一定の人気があります。

確か4年前くらいに当ブログでランクインした、私の大好きなFrozen Crownが来日した時ライブハウスに見に行ったのですが、公演後ファンのおぢさんがタグ付けて「舞台装置の風でスカートの中ちょっと見えた( *´艸`)」みたいな事つぶやいてるのを見つけてしまいマジで最悪でした。正しい感想だと思いました。

 

その最悪の(大好きです)Female Fronted Metal業界でNOCTRUNAは1つ大きな特徴があります。

肝心の女性ボーカルが何と2人います(サムネで分かるよ)

普通女性ボーカルは1人で、ボーカルの質はオペラのようなハイトーンタイプで綺麗めのドレスを着たビジュアルか、もしくはハードロックのようなハスキーで力強い声でレザーなどを着たパンクっぽいビジュアルの2種類に分かれているのですが、何とNOCTURNAは贅沢にそれらのボーカル2人とも採用!

この一点、この一点だけで凄いです。美女が2人いれば2倍嬉しい!ボーカルが2倍なら2倍嬉しい!何とシンプルな力isパワーでしょうか。

以上、Female Fronted Metalの現在地でした…褒めてます…カッコいいので聴いてね…

 

10位 Killer×Mission(芹沢あさひVer.)/アンティーカ×ストレイライト

シャニマス、メタル×テクノ

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やってしまった。

アンティーカ×ストレイライトの楽曲と銘打たれているのに、単キャラ歌唱バージョンを紹介するなんて…

今年ついにアイマス楽曲がサブスク解禁されて、う~ん今年一番聴いたアイマス楽曲何かな~って思い出してたら、これだったんだ…仕方ないんだ…

 

芹沢あさひは置いておくにしても、サブスク解禁前はゲーム内のショートVer以外に合法的に聴く方法はなかった曲。アンティーカのシンフォニック要素とストレイライトのバキバキシンセが全然いい感じに融合してはいなくて、足してそのまま同時に聴いているような不思議な曲。本当よく合体させたな。

芹沢あさひは歌が上手いので、芹沢あさひが歌ったやつを聴けばいいんですよね。聴き放題ですし。

 

9位 HUGE W/Mori Calliope

Vtuber、EDM

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このままじゃ毎年森カリオペがランクインするしやめとこっかな…って思ったんです本当に

でもこれ本当に物凄い回数聴いたのでランク外はありえない!

 

めちゃくちゃ歌詞にメッセージ乗せてくるカリオペ楽曲の中で、唯一と言っていい"ナンセンス"な意味がない歌詞の曲なんですよ。韻、語感、フロウ、ほぼそういうものだけで構成された曲。

作曲が音ゲー等で有名なかめりあ氏で、俺はHUGE Wがカリオペの電波曲だと思っている。意味がない曲だから。

 

豊洲で行われたライブ、会場爆沸きで、その時の栄養を今でも耳から啜り続けてるので映像も音もよく撮れてるファンのスマホの動画を貼りました。雰囲気を感じ取って頂けたら嬉しいです。

「破滅はここdeathです」は思い付いてもカリオペしか書かないパンチライン

 

8位 リベリオン/ado

ado。

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流石の逆張りオタクも、こんだけカッコいい声出る女の子聴かないのは"無い"なと思って今年はadoの曲全部聴いた。めっちゃ良かった。

うっせぇわが出てから、まあでもポップの人だしな…と大してマークしていなかったわけ。

俺はadoの歌声を存分に聴きたいだけなわけ。

リベリオンは速くて、短くて、考えさせないシンプルな歌詞、そして何より、ギュっと詰まったado様の七色の歌声。こういうのが聴きたかった!

3分でわかる凄いado に推薦します。七色です。

 

7位 SCARLET OBSTACLE -Shriek of the Melodies-/Zemeth

クサメタル、インスト曲、ゲーム音楽っぽい

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ジャケットが推し絵師の皐月 恵氏です。雰囲気合ってます。

 

これは、一言で言うと「バカが作ったメタル」です。褒めてます。

戦闘BGMっぽいオーケストラと、速すぎるくらい速いテンポ、クッッサすぎるギターでカッ飛んでいきます。

特筆すべきは曲展開で、メロディがあってサビ、ギターソロ、落ちサビがあってクライマックス…までは王道展開なんですが、クライマックスがバカです。

もうこれ以上は上がらないだろという所からもう1回上がります。逆に笑えてきます。これがジャパニーズメタルだ!!

 

6位 BBB feat.Such/Paledusk

メタルコア、男女ツイン、MVが良い、陽キャ

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音楽のジャンルに陽キャってめっちゃ失礼な感じが俺はするんだけど、他のランクインの面々からすると陽キャと言わざるを得ない。でもイイもんはイイ。

基本的にメタルコアで激しいんだけど、ちょっと気だるげなアンビエント?みたいな要素とかラップっぽい要素がところどころ入ってて、ゲストボーカルのSuchさんがその気だる感を更に引き上げてるみたいな。緩急がとてもイイ。

 

歌詞見ると完全にふざけてるので気になる人はMVと併せて一見の価値アリ。

いや~なんか普段聴かないタイプの曲なんだけど、刺さったなぁ。

俺らワイルドチャレンジャー…

 

5位 Reincarnation/まだ見たことのないセカイ

メロスピ、女声クリーン、アニソン、ガールズバンド…?

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ガールズバンドではないんだよな。ギターの美弦氏を中心としたメロスピユニット。

見てくださいこの素晴らしいMV、謎の寒そうな平原で演奏する皆さん、ギター、ドコドコ…これぞメロスピ

 

女の子がカッコいいV型のギターを弾き、女の子が歌う。それだけ。シンプルisベスト。

それだけなら今や他にも上手い凄い人たちがいっぱいいるんですが、まだセカは徹底的にボカロ、アニソン系メロスピなんですよね。こないだはゲストボーカルに榊原ゆいを呼んでたし。そこがイイ。

まだセカはきっとこれから来る(予定)ので応援よろしくお願いします。メロスピの希望。

 

4位 Dinos and Dragons/VICTORIUS

ダイナソー、ドラゴン、ニンジャ、レーザービーム…

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君はスーパーソニックサムライを覚えているか…?覚えていなくてもいい。まずは再生ボタンを押してくれ。大丈夫、何も分からなくても最後の1コマで全てが分かる。俺も最初見た時そうだった。

唸る恐竜!舞うドラゴン!剣を掲げろ!飛び交うレーザーガン!明らかにニンジャじゃなくてバレエダンサーの動きで舞い踊る謎の敵!

嗚呼…こんなにもダサいのに心が熱い…

 

この曲だけは本当に語る事ないです。俺は一生ダサカッコいい音楽から抜け出せないのかも知れない。Rhapsodyとかニンジャスレイヤーが好きなやつは全員聴いてくれ!!

バレエダンサーみたいなニンジャはマジでMVのためのゲストダンサーで、本当に良い仕事してる。戦いの曲なのに殺陣がヘッタクソでスピンが超綺麗なのマジカッコいいです。

 

3位 high tide/Moona Hoshinova

EDM、アニメMV、Vtuber、めっちゃ語ります。今から。

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見る時は是非日本語字幕の設定をONにして見てみてください。

彼女はホロライブインドネシア1期生のムーナ・ホシノヴァ。その2曲目のオリジナル曲がこのhigh tideだ。この曲は彼女の楽曲どころか、ホロライブ全体で見てもかなり尖った曲に仕上がっている。

Vtuberと言えばアバターを被った配信者とキャラクターの間を行き来する存在として何らかの活動を行っていく、という側面があるが、ホロライブではアイドルとしての活動が念頭にあり、前者のアバターを被った配信者として振舞う事が非常に多い。

そのため、オリジナル楽曲もアイドルがステージで歌うための曲、が非常に多く、先に述べたキャラクターとしてのVtuberが表現される事は殆どない。

が、恐らくこの曲はホロライブ楽曲の中でもかなり"キャラクターとしてのVtuber"に迫り、かつそれをVtuber自身がプロデュースしている楽曲になっている。

以下公式ページのムーナの紹介文

満月のように明るく、銀河のように美しい!ホロライブIDのムーナ・ホシノヴァだよ!
モデル兼アイドルの大学生。バーチャル世界に興味を持ち、VTuberになった。落ち着いているように見えるが実はホラーが苦手。
ムーナの配信に、稀に別人格「ホシノヴァ」が現れ、お姉さんボイスを披露する。ムーナの配信から目を離すな!

別人格と言っても、要は殆どはひょうきんで可愛い高音ボイスで配信しており、たまーに地声と呼ばれる低い声で話したり、カラオケ配信では結構な頻度で低い方の声で歌っているという事だ。最近普段の配信で低い声で話しているところは見た事がないが…

特にホロライブJPでは演技の声に関して地声だ萌え声だ寝起きだとネタとしてイジって配信を盛り上げていくわけだが、ムーナは低い声は別人格という設定をそこそこ守っていて、デビューから約2年後に発表されたこの曲が、まさにその別人格の「ムーナ」と「ホシノヴァ」に関する楽曲だったというわけである。

high tideのMVに登場する威圧感あって目が光ってる"私"がホシノヴァで、短髪の"あなた"がムーナにあたる。カッコいいお姉さんボイスで歌っているからね。

 

ここまでがムーナをある程度見ているファン、今年ムーナがビッグサイトで初3Dモデル披露、初3Dライブを行い、あまりのクオリティに感動したファンが見た物語だ。

ここからは彼女の名前に関する小噺をさせて頂きたい。

 

ムーナ・ホシノヴァというこの名前、実は名・姓というフォーマットに則った名前ではない。

ムーナが高音萌え声でホシノヴァが低音お姉さんという設定なわけだが、ムーナ・ホシノヴァの名前は「ムーナ」だ。もったいぶってしまったが、インドネシア人の名前には姓がないのだ。ホロライブから日本式フォーマットのVtuberとしてデビューするにあたって、あたかもムーナが名前でホシノヴァが名字かのような見た目の名前を名乗っているだけなのだ。

それが分かるとどうだろう、ホシノヴァというムーナの別人格は、Vtuberのムーナ・ホシノヴァというキャラクターの中にしかいない別人格として存在感を放って来ないだろうか?そもそも、ムーナがインドネシアの文化に則って「ムーナ」という名前だったら「ホシノヴァ」は存在しなかったのだから…

 

以上、high tideを見た時脳内に流れ込んできた感動の全てである。実はまだ3位。

楽曲単体としてはまあカッコいいけど物凄い曲というわけでもないので。

 

2位 反響∽波形Synchronicity/LiLYPSE

ゴシックメタル、女声ツイン、アイドル、バーチャルシンガー

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LiLYPSEというavex傘下の企業バーチャルアイドル?シンガー?ユニット。

 

まず、何を隠そうこの曲は電気式華憐音楽集団が作詞・作曲している。

本ッッ当に、ずっっと、バーチャルキャラクターにデンカレが曲提供して欲しかった。そもそもアニメ、ゲーム分野のカッコいい曲作りに長けた人たちなので、絶対いい物が出来ると思っていたから。もうめっちゃくちゃ良かった。

このLiLYPSEのおてんばな赤とクールな青っていう平成の遺物じみたストレートなキャラ設定。掛け合いが大変美しゅうございます。かわいい。

んで見てこの企業の力と演者の力で舞うフリルスカート!開幕からバッサバサです!

間奏で入るクサすぎるコメント読みパート!バーチャルライブならではの映え方をする揺れものに絶妙なダンスのズレ!!全てが私の夢見たバーチャルライブ!!

 

デンカレ作詞作曲のLiLYPSE曲はもう1曲「金魚蒔絵の水飛沫」という曲もあってそちらもカッコいいので是非どうぞ。別のメンバーが作曲しているので結構テイスト違います。サビへ入る時の半拍ずらしが中毒性あります。

 

1位 天聲 feat.小岩井ことり/Imperial Circus Dead Decadance

同人音楽、メタル、男女ツイン

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今年の優勝です。ありがとう。今やエロ同人漫画家として名を馳せるリブユウキ先生を初めて知ったのは、このImperial Circus Dead Decadance(ICDD)の曲でした。もう13年?くらい前。

あの粗削りな、打ち込みの音と、独特のゲストボーカル陣と、リブユウキ氏本人の強烈なシャウトとハイトーンボイス。(と、とても上手いとは言えないけどかわいい異形の少女の手描きジャケット。)あのエクストリームなメタルの新作がようやく出ました。

彼らのアルバムのラストトラックは、本当にいつも清々しい気持ちになる。憎悪や恐怖を溜めて溜めて、最後に最高の讃歌を歌う。いつも同じパターンのはずなんだけど、毎回感動してしまう。

 

フェス形式だけど来年のライブ行こうと思います。てか行かないと後悔する。

 

こちら配信されてない曲があるので、12曲しかないけどSpotifyのプレイリストです。1位から順番になってます。非常にうるさいプレイリストです。

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おわり。

良いお年を。

ガンパウダー・ミルクシェイク、RRR、SFLの感想

ガンパウダー・ミルクシェイク

高カロリー!強炭酸!超刺激!悪を蹴散らすシスター・ハードボイルド・アクション爆誕!(公式より)

 

2022年で1番好きな映画だった。
主演カレン・ギランのビジュアルからしてイイ。一目でこいつは絶対つええとわかる。180cm。

他に見に行った知り合いもいないので、ネットの感想も結構見に行った。

このミーム画像大好きなのだが、ガンパウダー・ミルクシェイクに関してはどうしても人の感想で満足出来なかったのでブログに書かざるを得なくなってしまい、その腰がようやく上がったのが見てからもう8か月くらい経った今というわけである…

 


あらすじ
ーーーーー

私の感想を1行でまとめると、つよ女がちゃんと都合良く暴れてくれる作品。だ。


この映画が見せたいものはオタクがニヤリとするオマージュたっぷりのB級アクションと、シスターフッドVS男性社会というポリティカルなストーリーの2つ。

どちらが欠けててもこの映画にはならないのだが、どちらも目を引くに足る刺激が強い要素のせいか、どちらかにしか言及しない感想があまりに多くて見ていられなかった。私はこの両方を併せ持つ作品を求めていた。


この2つのバランスが取れていると何の都合が良いのか。それには、つよ女暴れ映画文脈を少し抑えておく必要がある。


ハリウッドつよ女アイコンと言えば、バイオハザードはじめとする多数のハリウッドアクション映画に出演するミラ・ジョヴォヴィッチだが、この人が出る映画はどちらかというと男らしいアクションを女が頑張ってやるスタイル、だ。

バイオハザードファイナルのミラ・ジョヴォヴィッチ



男が暴れているよりも女が暴れている方がハッピーではあるが、私が求めているのはこれではない。


元祖、オタクが考えたつよ女暴れ映画は私の中ではキル・ビルである。直撃世代だし。

キル・ビル(2003)の主人公。今見てもカッケェな。

 

キル・ビルは、従来の男性が主役のアクション映画に対して、美女が女らしく暴れたらギャップ萌えで嬉しいよね、というコンセプトを押し出したアクション映画だ。
男らしいアクションを女がやるのではなく、あくまで女らしさを保持しつつ派手な画を魅せるのがこの映画のウリだ。
なので栗山千明は日本の制服を着てモーニングスターを振り回している。萌え。


もう1つ対照的で比較的新しいREVENGEも挙げておく。

美しく、残酷に、とか入れちゃうのホンマ広告って感じ。この画で大体分かるやろ


ストーリーは非常にシンプルで、レイプしようとした男3人を非力な1人の女があの手この手で泥臭くボコるものである。

その辺にあるブリキで傷を焼いて縫合し、血を流し床を這いながら男にとどめを刺す最終決戦は女の華々しさからは程遠く、地に足付けて何とかして執念で女が男をボコる、暗くて清々しい作品である。


3本の例を挙げたが、私が見たいアクションは圧倒的にキル・ビルのそれである。
性別の関係ない洗練されたアクションを見たいわけではない。マンガアニメみたいなオタクが考えた最強の女が見たい。

洗練されてないけどカッコいい、を何とか実写で成立させてくれるのがギャグ要素だ。
制服でモーニングスターを振り回す栗山千明や足で銃を撃つベヨネッタは果たしてカッコいいのか?笑うところなのか?正解は両方である。

そのようなカッコよさとギャグを織り交ぜた嘘くさいアクションを、過去のB級アクションからのオマージュを取り入れつつやっているのがガンパウダー・ミルクシェイクである。


さて、いわゆるケレン味溢れるアクションの説明を済ませた(済ませたのか?)ところで、本記事で最も重要な私の頭のハト、もう1人の私が出現する。

「女が男をカッコよくボコる映画を追い求めるのは、そのテーマを隠れ蓑にして安全に女を消費しようとする最悪の態度ではないですか?いっそコンビニでエロ本を立ち読みしている方がオタクとして正しいのではないですか?」

バカめ。何のために映画があるのだ。何を見ても良かろう。その通りだ。

しかし私の心はとても弱い。何人もいるもう1人の俺がたまに攻撃してくる。「お前はパンツを覗こうとしている自分が卑しいと思っているから堂々とパンツが見えても何とも思わない女が暴れる作品ばかり見ているのだ!」

虚しい。パンツがなんなんだよ。怪しい店で1000円で買えよ。

ちなみに私が好きなパンツは鉄壁スカートの中にあるやつとかエッチなお姉さんのレースのやつとかではなくて、戦闘中誰も見てない事になってるけどカメラは見ている普段着っぽいパンツ。

 

女が暴れてればそれでいいのに、もう1人の俺の気持ちも収めてあげなくちゃいけない。難儀だ。


そこでガンパウダー・ミルクシェイクのがっしりしたポリティカルなストーリーが効いてくる。

アクションはオタクが見たい女アクション(CG等ないので少し泥臭めの風味ではあるが)だが、ストーリーは安全な反省を許さない女VS男のそれである。

決戦の舞台となる図書館で、本棚の女性解放にまつわる名著を開いては武器を次々と持ち替えて戦う演出、ラストシーンで自宅のテラスで一服していた丸腰の黒幕を殺そうという場面で、年端の行かない女児の慈悲がそれを止めさせ完膚なきまでに女が勝利する展開にはもう1人の俺もにっこりだった。

 

これは最初に"図書館"に来た時に武器をもらうシーン。

 


というわけで、つよ女が都合よく暴れてくれるガンパウダー・ミルクシェイクの感想でした。

パンツの事なんか書くつもりなかったんだけど。(ガンパウダー・ミルクシェイクにお色気要素は一切ありません。)

オタクが作ったB級アクションなので、そういった作品を見てる人はオマージュがたくさん分かって楽しいかも。

映画館出る時に、カップルの男が「何か怖い映画だったね…」って言ってて女の方は何も答えてなくてその場で踊り出しそうだった。ウソっぽいでしょ。本当なんだよこれ。新宿ピカデリーで起きた奇跡。いい映画だね。

 

 

RRR

友情か 使命か



2022年ひふみ的ベスト映画は上のガンパウダー・ミルクシェイクに譲ってしまったが、持ち上げた割にB級である事には間違いないし、手放しに面白いという感じの映画でもない。

RRRは逆に、全俺が立ち上がり、今年のナンバーワンです!!拍手!!と自信を持って推せる最高の映画だった。久々に映画館で2回見ちゃった。

エンタメ映画なのであまりごちゃごちゃ語る事もないが、ダンスシーンは本当に最高だった。映画館で靴の中で足もぞもぞ動かさざるを得ないくらいノった。俺はあそこが最高潮でもいい。思ったより歌と踊りに弱いかも。

 

一緒に見に行った信頼オタクが、神話をガチで作ってる!って言ってて、確かにRRRの勢い有り余るアクションを説得力ある形で成立させてるのは"神話"なんだよな。

何故彼らがあんなに強いのか、神話の英雄だからだ。

zumasawa.hatenablog.com

 

 

おもろすぎて見に行った2回目、信頼オタクBが放った「ビームは手紙を送るためにラストシーンで読み書きの知識を乞うたんです」

いやいやwそれは二次創作でやるやつ… 殆どそう言った。しかし、なんだろうこの

RRR2ではビームが赤い染料で書いたヘッタクソな文字の手紙がラーマに届くところから始まるのを俺は見た。

これを聞いた時、電撃が降ってきたような衝撃はないが、潮のようにじわじわと来た。

この読みがスッと出来るくらい濃い物語が描かれた作品なのだ。

クゥー オタク

 

 

SFL

ストリートファイターリーグについて少しだけ感想をまとめておく。

ちなみに私は今年のSFL本戦の試合を全て見た。試合前後の選手インタビューもほぼ全て聞いた。

 

・カワノのルシア

ちょっと長いが、自分が別の場所で書いた事をぺたり。

"ストリートファイターは選手のアカウントの対戦履歴を隠す事が出来ない→広くキャラ対策するためにオンラインで全国から相手を集めて練習をせざるを得ないので、団体戦で誰が誰の対策をしているのか試合前にある程度読める→結果、オーダー後出しルールがあるのにお互いの対戦組み合わせが予定調和気味になる事が増えて、後出し側が負ける事も多い。

専属スパーリングパートナー契約を結んだ元プロ(立川)とタッグを組みキャラ選びから対策を行い、オフライン環境で1ヶ月でキャラ替えを仕上げる→今期誰も止められないかと思われたふ~どをカワノのルシア3-0で撃破。

これはありそうで今まで無かった事です
まず完全に隠した状態で練習をする事が難しい、プロのスパー相手になれるレベルの人は限られているから
1ヶ月の練習で新しいキャラがトッププロに通用するレベルで普通は仕上がらない
SFL以外の個人戦もあるわけだし、リーグ戦だから別の相手ともたくさんやるわけだし、思いついても実行する人も出来る人もいなかった"

 

と激語りさせて頂きました。夢あるんよこのエピソード。見てて面白かった。

 

・全体のレベルは高いが、依然として個性を放つプレイヤーもいる

うりょローズ…と言いたいところだが、私はルーク勢を取り上げたい。

本当にSFLしか見ていないので界隈でどういう攻略が進行しているのか不明だが、中K、中足、弾で追い払い、たまに踏み込んで投げと中P、っていうスタイルが通用していたのは私の記憶では2-3節くらいまでのように見えた。

そこからはマゴさんの強パン、ときどの弱P、藤村の生CA、ナウマンのサプレッサーなど、何でも出来るルークの強みが次々に各自違う形で開拓されていった。

このシンプルそうなゲーム性と同じキャラで、この選手はこの動きだよな!という個性を打ち出してるのすげぇなと素直に思った。

プロが命削って仕上げた試合ってやっぱおもしれー。

 

・"トッププロ"とプロの差でけぇ。

ストリートファイター5はかなりの人数にプロライセンスが配られたものと思うが、SFLは日本で強い奴上から選んで戦わせる、という形式ではないので、

これだけ攻略が進んで差が縮まった今でも、まだまだ2先では覆せないほどの実力差があるんだなと感じた。

 

全体的に専業化して、レベル高くなってくると何となく閉塞感感じちゃったりするのが老害だが、そんなの感じさせないくらいSFLは個人的に面白くて夢もあった。

 

おわり。