マルチゲーマーで行こう。

何文字でも書けるツイッターです

「ジョーカー」の感想、"軍団"ストレイライト

ジョーカーの感想

 f:id:hifumi_jus:20191111212916j:plain

やる気出なさすぎて干からびかけてたんですけど、書くことにしました。応援ありがとうございます。

更新が途絶えると何となく寂しいのと、ブログで正直に長文を書くと何かしら良い事が起こる実感があるので、それをモチベーションに頑張っています。。

多分思ってる事を紙に書いたらすっきりする効果と、何でも良いから誰かに聞いてもらうと安心する効果の合わせ技って感じだと思います。

ちなみに今回はネタバレ配慮はないですし、「ジョーカー」を観てない人の事は一切考えずに書くので、観てない人が読めるかどうかは保証しません。


面白かったの?

 

とても面白かった。
自分の人生観と作品の人生観(世界観とまでは言えない気がする)が合っている作品を面白いと思う傾向が強く、「ジョーカー」はまさにそれだった。

劇場を出てすぐに出た感想は、人生観が一致した気持ち良さから来る「そういう事よな~」という満足感だった。


弱者の人生と、ジョーカーというキャラの前日譚

 

友人Aに、「ジョーカー」って単発で見ても面白いの?って聞いて、面白いよ。少し楽しみは減るけど。という答えをもらっていた。
弱者の人生の映画としても面白かったし、その回答がジョーカー誕生なので、前日譚作品としてとても良く出来てて面白いですね。という感じ。

友人Aの少し楽しみは減るけど~についての自分の理解は、過去も何も分からないから怖い、故に強いみたいなキャラ(ダークナイト系列のジョーカー)なので、過去を書いたら台無しだけどどうすんの?というところを、だんだんと社会に飲み込まれてアーサーがいなくなって、皆が知るジョーカーになっていく様子を観る、のが「ジョーカー」後のジョーカーを知る人の楽しみ方だったのだと思う。

Aが好きなシーンとして地下鉄から降りて番組出演に向かうも、すれ違う警官が誰もジョーカーの事を気にかけないシーンを挙げていたし、そういう楽しみ方をしている人はそこそこいるんじゃないかなと思っている。


結局のところよく分からないので、自分が着目したいところに着目するしかない度が高い

 

劇中のよく分からなポイントとして、何かいい感じだと思ってた隣の女性はただの他人でした。と、最後の病院以降の描写全て。があると思うんだけど、じゃあどこまでが本当に起きた事なんだよみたいなツッコミが無限に湧いてきてしまう。全部妄想オチでしたも極論アリだからだ。

重要な所がよく分からず、結局最終的によく分からないキャラになっている、という構成が分かっていればあとは感想を好き勝手言ってもいいんじゃないかなという気がしてくる。

友人Bはこの観点で、銃については慎重に描写しているように思えた。と言っていて、確かに銃がたまたま渡ってなければ事は進まなかったし、重要な役割が与えられてるなあと思った。
観てた時は全てのイベントが等しい重さで、偶然の積み重ねで、とにかくアーサーに不幸なストーリーが出来上がるように起こっているとしか思わなかったけど。


成長物語やなぁ…

 

とは友人Cの言葉だが、結局中身がよく分からないジョーカーの前日譚と並行して、アーサーが"全ては主観である"に至るまでの成長物語であると捉える事は出来る。一般的な成長物語だって偶然挫折して、偶然乗り越えて、偶然気付くだけ。「ジョーカー」はそれを全て悪い方向に転がしただけ。

最悪だ~おわりおわり!どうしようもないね!映画が面白かったしこの話はおわり!とも思ったけど、ようやく自分の感想らしい感想を少し置いて終わろうと思う。


ダークナイトのジョーカーはカッコ良かったのに、このジョーカーはカッコ良くない

 

そりゃそうだろ惨めを尽くしたようなストーリーなんだから…というのもあるが、結局、根本的にはアーサーに共感し切れていないのかもしれない。

数ある不運の偶然の中でも、全ては主観なので喜劇である、に辿り着く事に貢献した銃はもらいものやん。最初撃った時ビビってたやん。本能に逆らって頑張ってた部分が銃をきっかけに解放されただけやん!って思ってしまった。

カッコいいとかカッコ悪いとかそこを味わう映画じゃないのは分かる。でも俺にはそれが1番大事やねんな。

もしかしてカッコいいキャラにバックボーンは要らないのかな…って思いました。

 


"軍団"ストレイライト

 

シンデレラガールズもSideMもニワカなりにかなり面白かったんですけど、少なくともこの2つのタイトルで物足りないと思ってたものがあって、どの話も個人の抱えていた問題を解決した後と、ユニット単位での問題を解決してしまった後の話がどうしてもインパクト薄くなっちゃって、その後はただ無限の関係性が描かれるだけになっちゃうんすよね。最大の特徴と最大の伏線が回収されてしまうわけだから当たり前なんだけど。

アイドル大乱立時代に現れたシャイニカラーズ、流石に何かお出ししてくれる気がすると思ってたら、いました。ストレイライト。アンティーカでも放課後クライマックスガールズでもなかった。でもアンティーカの曲は最高(この後ストレイライトの話をしていくが、重要な事なので明記)


デレとMの「問題→解決」って、出だしでアイドルとP、もしくはアイドル同士ががっつり納得行くまでぶつかって腹を割って、お互いを理解して走り出して、それをベースにして細かい葛藤とか経験をしていく流れが殆どなんですけど、ストレイライトは1.5周年の今でもお互いを理解して解決する事に至っていないんです。(例えばアンティーカも、感謝祭コミュの最後で"俺がいつも見てたアイマス"をやっていた。なおその様子を組み込んだ曲が最高。)

"軍団"っていうのは自分がカッコいいと思うキャラクター集団の事で、役割分担とか全体としての目的を持っている組織なんだけど、仲が良いとは限らないし、協調する事を目指しません。HUNTER×HUNTERの幻影旅団はかなりそのまんまなのでそれを想像して頂ければ間違いないと思います。ありがとう名作。説明に便利。

ストレイライトも劇中では、「ユニットとして走り出したな…!」みたいな感じの雰囲気になって締まるんですけど(アイドルマスターは成長の物語なので)、あり方としてはユニットではなくて"軍団"っぽいんです。お互いに譲歩や妥協もしないし、認めきれてないけど、目的だけ何となく共有している人の集まり。

デレの個人にフォーカスするところと、Mの踏み込みすぎない優しさが惜しいなぁと思っていたので、この"軍団"は個人ではなく、時に激しい火花を散らす、面白い話を見せてくれそうだ…!という期待を持っています。書いてて初期アイマスとか多分好きなんだろうなって思いました。何も知らんけど。

最近、1人で考えた感想を1人で噛み締め続ける(他人の感性を輸入しすぎない)の大事かもなぁ…と思っているので、このままだらだら噛み続けたいと思います。まだカード持ってなくて見てない個人シナリオもあるし。

 

推しは芹沢あさひです。1番カッコいいアイドルを好きになるのって当たり前じゃないっすかね?

 

冬優子ちゃんはかわいそうな薄い本にめちゃくちゃ適性がある(ふゆのぶりっ子を剥がす理不尽パートに使える。根はバリ強なので最後にポキっと折るパートにも使える。凄い。)と思うのでよろしくお願いします。

愛依ちゃんはユニットの出だしとして脇役に回らざるを得なかっただけだと思うので、これから何かあると思います。以上です。


おわり