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心が叫びたがってるんだ。感想と僅かな考察のようなもの

かん‐そう〔‐サウ〕【感想】

 

物事について、心に感じたことや思ったこと。所感。

 

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つい先ほど、心が叫びたがっているを見てきた

 

心が叫びたがっているので感想を書き殴る事にした

と、ほんの僅かな考察のようなもの

 

 

以下

見てない人用の感想

 

アニメ映画だから面白い(リアリズムだけど実際にそんな事あるか?実写ではやらなくね?っていうアニメ映画)部分と、どんな形式の物語でもきっと面白いなあっていうのが合わさった映画を初めて見ました

 

懐かしい、泣ける、高揚する

そういう映画でした

 

わくわくして鳥肌が立つのと、泣きそうになるのを我慢しました

 

おわり

 

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感想(本編)

 

 

見る前に知っていた事

・あの花と関係があるが別の話(単体で99%楽しめる)

・成瀬順というキャラクターがいる

・ポスターの、学校の屋上で男女二人ずつが叫んでる画

 

以上

 

ちなみに成瀬順というのは某ショタコンの重鎮が連呼していたのでショタだと勝手に思っていた

 

違った

 

 

 

物語の舞台

 

最初見て、ああ街まで電車一本で繋がってるけど基本的には田舎の…

それでもホテルが山の上に立ってるのはどうかと思うが

 

冒頭以外にもビシビシとそういった背景みたいなものが伝わってきて(セールスでクラスメイトの家回るかフツー?w 回るよ。

)自分の好きな分かりやすい演出(?)だった

 

大通りの1階にあるファミレスとか、道路に面してないけど駐車場が広いコンビニとか、30分来ない電車とよく来るバスとか、ちょっと行くだけで辿り着く山の神社とか、登ると反対側の山が見える山とか…etc

自分にハマったのか、ただどこかをモデルにしてまるまる写してるのか分からないけど、快く感じる風景だったのはラッキーだった

 

公立の高校だからか(自分は公立)学校の中も外も凄く自分の学生時代を思い出した

 

映画の感想じゃないやんって感じだけどほら、人それぞれ感想が違うって中にはその人が経験してきた事による違いも含まれるでしょう?

 

自分はその学校の様子を見て自然と若返った気持ちで見られました

 

 

 

高校のクラスについて

基本的に地元の交流祭の出し物とミュージカルっていう登場の仕方しかしないわけだけど、彼、彼女らは凄く大切で面白くするのに絶対必要だったのね。そのくらい

だってメインの二人しかいなかったらただのアニメ映画じゃない

 

見た人があのクラスの中でどういう人だったかはそれぞれだけど、自分はあのクラスに懐かしさ、羨ましさみたいなものを感じられてよかった

 

放課後端に寄せられた机に置かれたスクールバッグ、スカートにジャージ、過剰に登場しない屋上、DTM研の部室、多分音楽室の裏にある先生の部屋、部活という小さな世界のいざこざ、高校生の不器用な気遣い、サイ○のドリンクバー…そういった小道具すべてがよかった

 

 

 

田崎大樹(エースね)

メイン二人に入る前にこの人の事を語らせて欲しい。上のクラスと同様、いやそれ以上に大切な、よいキャラだったと思う

 

こういった純情キャラを三枚目でもなく、チンピラでもなく、ヒーローでもない終わり方をするのってなかなかよいと思った

 

素直で、賢くて、勇気もあって、ガキ大将で

こんなにカッコいい脇役は久々に見た

脇役だから別にこれ以上何もないんだけど

 

作品通して一番好きなキャラです

 

 

 

ミュージカルの準備中、本番

これもなんか懐かしさみたいなのになっちゃうんだけど、ブルーシートの上の大道具とか、体育館の放送室?の機材と古くさい机のアンバランスな感じ、舞台袖、スタンドマイクから体育館に響く声、緑養生とパイプ椅子、体育館脇のスポットライト(熱い)、友達の家に集まる主要メンバー、湧き出てまとまらないアイデア、いつもと違う帰り道と帰る人、自分の役割なんか分かってるわけでもないのに自然と出てくる言葉や意見、暗くなった体育館の外…

 

どれもそれをメインで映してるわけじゃないんだけど、1つ1つが自分を引き込み、若返らせてくれたようなそんな感じ

 

 

 

成瀬順のお母さん

いやほんとごめん。汚れ役を引き受けてもらうお母さんって大抵酷い事になるんだけどね。ご多分に漏れず。ありがとうございました。

 

 

 

今の高校の姿とは

これも結局人それぞれなんだろうけど

若返りを唯一止めてくれやがったのが、自分の頃より少し進んだ高校の姿だった

 

オタクなので、自分は完全に物語に入り込んで見ていた。けどそうなった時、初音ミクはまだいなかったなあとか、スマホはなかったなあとか、もしかしてガラケーをガガガガッて音させながら打つのは変な子に映るのかなあとか、定期はピッじゃなかったなあとか、ああ怒鳴り合いになっても殴られずに済んだなあとか、DTM研の小さい方みたいにオタクはまだオタク然とする事が自己主張ではなかったなあとか

 

色々考えさせられてしまったのは唯一のマイナスかも知れない

 

そういう鑑賞の仕方をした自分のせいではあるんだが

 

 

 

坂上くん

彼に関しては表面上は普通でセリフも多いので特にないけども…

 

果たして坂上くんは、最近流行りのしゃんとしないけど賢い主人公で済ませていいのだろうか

 

後にも書くかもだが、こいつはこの物語を作りだした黒幕の1人なんじゃなかろうかと思ったり思わなかったり

 

一応リアルな映画ってわけで、メッセージの受け取り方ってのは人それぞれ違って正しいとは思う

 

こいつは本当に成瀬順やクラスの中心にいたただの高校生だろうか?

 

なんだか見ていて大人というか大層な役割みたいなものを感じてしまった

 

最初に成瀬順に会った時の玉子の呪いねえ…くらいはまだいい

 

最後に成瀬順を説得する時に、ただひねた高校生ってだけであんな誘導尋問がすんなり出来るだろうか?ラブホの入り口で足跡を見つけた時から考えてたのだろうか

 

仁藤菜月とやり直したい時にあんな敢えて不安定にさせるような事を普通するだろうか?天然にしては計算高すぎやしないか…

 

ただ優先順位が菜月より順だったというだけか。

 

それはそれで筋が通ってると言えば通ってるけど

 

 

 

Over the rainbow

特に意味はないのかそれとも伝えたかったのか最後まで分からずじまいというか見た人次第かも知んないけど、オズの魔法使いって最後は家に戻るがハッピーエンドなわけ

 

最初にOver the rainbowが出た時はまだミュージカルをやる事すら決まっていなかったわけだが、その時多分映画館のみんなは思った。

え、もうエンディング決まり!?って…

 

まさかね、って思ったわけ。いや確かに終わり方は恋だった。あくまで家は副次的なものだったけども

 

ふれあい祭に成瀬順の母親が来てまじかよってなるよな…

 

そしてだ…

 

 

 

先生

君だよ。音楽の先生。クラスの先生。

実際見てる時は何とも思わなかった。

 

見終わった後改めて思い返すと、なんでOver the rainbowなの?って思ってしまったわけ。監督の話だの他の人の感想だの見てないから、自分が何か見落としてたり勘違いしてるかも知れないけど

 

家に戻るがテーマの1つに含まれてるとしたら、成瀬順を委員会に入れて半ばそれを押し通して、音楽に詳しい坂上くんも入れ、ミュージカルを授業に入れ、んで今思い出した。先生の部屋に置いてあった神社の玉子。確か言葉にすれば何でも叶う、だっけ

 

恋と成長の物語だと見せかけてそれは先生の壮大な教育だったわけ?

 

ああ、考えるのをやめた

 

田崎くんカッコ良かったなあ

 

 

 

乃木坂46

みずみずしくて今1番顔がかわいいアイドルです。世間体的な意味でも作品に合っていると思います

 

 

 

仁藤菜月

この順番に持ってきたには訳がある

ちなみに次は成瀬順で終わりだ

 

菜月ちゃん、ポジション的には3番目だろう。成瀬順と坂上くんの次。

 

結論から言うとものすごくものすごい悲劇美女でアナザーストーリーでも作る予定なのかと思ってしまった

 

これも見ている途中は気付かなかったものだけど(恋愛には疎いので)最後の坂上くんが成瀬順を探しに行き、代わりに菜月ちゃんが頑張って少女役をやっているあたり

 

あれってつまり、想い人の坂上くんがリアル王子様をしている中で悲劇のヒロインをやって、いいところで成瀬順がやってきて、最後はよく聞き取れなかったけど多分悲しい側の歌を歌ってたわけですよね(菜月と玉子、成瀬順と王子がセットだったのかな…?解説が待たれる)必然にも

 

それで最後まで笑顔で、終わった後坂上くんにあんなかわいいセリフを言えちゃうなんて

 

なんて健気なんだ。なんて真っ直ぐでキラキラしてて…俺は成瀬順のファミレスガチ説教(某人の趣味)よりあ゛あ゛あ

゛あ゛!!!とか言って家で涙も枯れて放心してる菜月ちゃんが見たいですね。

 

菜月ちゃんの周りのみんなや坂上くんへの思いはきっと自分の嫉妬や不信感を吹き飛ばすほど強かったのでしょうな。恋せよ乙女

 

 

 

成瀬順

もう多くは語るまい。改めて最初に戻るが、リアリズムとアニメ映画(同居していいんだけど)の両面を見せてくれた張本人

 

まず、かわいそうな子として見るか、メンヘラ女として見るかで話は変わるだろう

 

俺はかわいそうな子として見たい。

 

確かにIQ250ダーク坂上王子の口説きに乗ってしまった時はもう目の前にメンヘラ女の文字が浮かんでしまったが、やっぱり違う

 

浮かんでしまったものはしまったので仕方ない。でも自分は映画とかを見る時に、そういう雑念みたいなものを極力無視して見る

 

後で思い返して大事な事に気付くのはそういうわけだと思う

 

場面で切り取っちゃうともうそれはそれはメンヘラだけど(当たり前体操)見てる時は成瀬順頑張れとしか思わなかった。それが答えやと思う

 

なんでこんなクソくだらない話に文字数使ったんだ

 

成瀬順ってキャラクターに引き込まれたのは表情だった。どのシーンも顔だけで伝わるし、実際気持ちが分かりやすいって言われてたけど、わざわざ言われなくても凄く感じた

 

一人だけアニメ感まるだしだったから当然かも知れないけど、それのおかげでの要所要所での鳥肌だったのかも…

 

んで少し戻って、ダーク坂上に告白して断られるシーン。一番成瀬順の中身が飛び出てて心が痛いシーン

 

ああいう場面でいつも思う

 

ちゃんと恋愛をして生きてきた人ってあれを見てどう思うんだろうなって…

 

突然成瀬順の話じゃなくなったよね…だって説明じゃなくて感想だもん…

 

 

男と女ってのは、生と死とか正義と悪とかそんなものと同じくらい大事で普遍的なテーマだ。それがよく分かんないってのは本当に損で、忘れるべき事なんだなって切に思う。

 

 

あと、全部見終わって若いなあって感想に全く至らなくて、自分が若いのか作品が素晴らしいのか分かんないけど、とにかく良かったです。

 

 

元気をくれてありがとうここさけ