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はねバド!の感想の一部と自分の日記

はねバド!ってマンガがあって、周りの人でおもろいって言ってる人が多いマンガで、何かよくある天啓(??)が降ってきたのでこれ絶対おもろいって何故か分かって意を決して11冊まとめて買ったらやっぱり面白かったです。

んで全部の感想はもう面白くてどうでもいいので、日記的な意味で感想の一部を書いておきます。

はねバド!ってマンガは、自分的には勝負哲学が超広い範囲で描かれているマンガだと思っていて、それを描くためのキャラクターの個性が立っていて、また個人の成長や捉える側面を通じて色々な話を見せてくれた気がします。

その中で1番印象に残った話は橋詰英美の話でした。

サブキャラという感じで登場回数は少なく、キャラの役割は2つ(1つとも言える)で、内からエネルギーを生み出せない人間の精神の弱さと、他者評価で点けられた火の脆さみたいなものを描いたキャラ(のはず…)です。

泉理子との試合前に自らの罪を悔い、罪滅ぼしをしたいと願い挑むのですが…

個人的なはねバド!の魅力なんですが、たまたま絵が好みなのか、キメるコマの顔が凄くいい。言葉では言い表せない言葉が顔から(コマから?)出てるんす。

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このコマ!!!

気になる人は読んでください。

橋詰英美さんは、以前(中学時代)の実力、いや今の実力でも負けるはずのなかった泉理子に負けてしまい、人を舐めていた自分を呪い(呪ってはないが)ながら姿を消します。

出来とか話の濃さとかもうどうでもよくて、忘れもしない卓球部中学3年生の春(そこそこの成績を残し、他者評価を得た中学生だった)、1-2年では負けた事のなかった選手に地区大会ベスト8で敗れた(せめて決勝までは行けると思っていた)自分に重なりました。

一生のあらゆる敗北の中で3本の指に入る忘れられない敗北でした。

負けて暫くは自分の精神状態など振り返る余裕もなく(15歳のため)試合の内容しか思い出せず、その選手の戦型を真似てみたりしました。

そうこうして歳をとって、何かある毎にその時の敗北を思い出しました。

単純な練習不足とか、油断とか、劣勢から来る緊張とか、戦型の差(ちなみにその選手は今まで一度も同格以上と対戦していなかった左利き表ソフト速攻だった)とか、本質的な負けの原因はそういうものではなかったんだなーって

勝負のマンガでも"しっかり""カッコ悪く"負けるキャラってそんなにたくさんはいなくて、なおかつ自分に重なったキャラに初めて会ったんですよね…

自分が当時そんなにカッコ良く(カッコ悪く)負けたわけじゃないんですけどね。美化された自分の思い出と、突然大きな力は出せなかったりそれでも昔取った杵柄で点をもぎ取ったり辛くて読んでられない顔をする橋詰英美に感動しすぎて頭の中でコマが足されてしまったんでしょうか。

マンガに限らず作品鑑賞ってのは受け取る人によって如何様にもなるけれど、とにかく今までで1番その敗北を思い出させた作品でした。

感動出来て良かったね俺

おわり