マルチゲーマーで行こう。

何文字でも書けるツイッターです

若おかみは小学生!、響 -HIBIKI- 感想

毎度感想を書き始めるとクソ長くなって悲しいひふみです。

作品の感想って見てもらえれば分かるんだから、全部言いたい事言う必要ないですもんね。

今回は両作品とも是非見て欲しいので、ネタバレなし感想も置いておきます。

とはいえ、ネタバレありの方も具体的に何をするかに触れてないので、読んでも全然見に行けそうです。

-----↓ネタバレなし↓-----

若おかみ

クソガキご都合突破物語でも、取り敢えず汗と死で泣いとけ物語でもないです。

オタク向け映画でもないし、子供向け映画でもないです。全員面白いと思える映画ってマジで凄いんす。

丁寧で隙がない、いちいち凄い…そんな感じです。

友人が見に行った時そこかしこから鼻をすする音が聞こえていたと言ってて、自分はこのストーリーと主人公が特別好きではなくて涙は流さなかったんですけど、それでも凄い面白いって言い切れるって半端ない事だなと思って頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

グローリー・水領というキャラが凄いです。

めっっっちゃ好き。全てが最高。

女子高生がパイプ椅子でおじさんを殴るのが好き、共感や起伏じゃなくて全てを圧倒するような感動が好き

そんな人にオススメします。

全てが丁寧な若おかみとは反対向きで、主人公の生き様が好きかどうかにほぼ全てがかかってます。彼女のための映画なので

欅坂46平手友梨奈を知っている人は絶対見て欲しい。自分も少ししか知らなかったんだけど、少し知ってれば十分。

「不協和音」と「サイレントマジョリティー」は見ましたね??

原作とはかなり話が違うので、響のお話が好きな人は覚悟が要るかも知れません。響の生き様が好きな人は是非見に行って欲しい。

平成最後のダークヒロイン平手友梨奈をよろしくお願いします。(3日前に思いついた)

-----↓ネタバレあり↓-----

若おかみは小学生!

・隙がない、丁寧

皆様言っておられること

特に掘り下げられないキャラクターが、演出や細かい一言二言で分かってしまう

短い時間で色んな人が出てくるのにみんなちゃんと覚えてるんすよね

"凄い、よく出来てる"観点から言うならきっとこれが1番凄いんだろうと思います

・激浅成長物語にならなかった

問題が重すぎる~

これ大事だったな~と今思ってます。

春の屋旅館の若おかみとして最大の試練というか…いやそんな事があっていいのか、いやあっていいんだ…

小学生が考えうる最も辛い話で、ビシッと締まるもんですね。

うわ話がスゲ~…ってアニメ版見に行く人がいるのも頷けます。

・水領さま

本日のメインです

服を買いに行く回、ダメなんですよね~好きすぎるんす

お客とか幽霊とか仲間その他の中で、確か関係者がおっこしかいないキャラで、しかも唯一の相手は小学生だから何も言わない、けどする事はする…

いや~完璧にカッコよく書かれると逆張りようがないんですよ…4000万点…

水領さまはジョーカーなので、一般人で言うとピンフリが好きです。

・響 -HIBIKI-

・圧倒する物語

天才の話ってどうも凡人と比べたり、何かに引っかかったり、冷たい人間として書かれたり、あとは別の天才の生き様と比較されたりするんですよね。

響は小説が好き、自分を曲げないという信念を貫くための数々の困難を、全部自分が書いた小説である"御伽の庭"と意思だけで突破します。

例えば分かりやすいのは、才能の話定番の"私には出来ない"や"現実は違う"への回答ですが、響は回答しません。自分を曲げない事と現実がどうあるかは関係ないため。

そんな調子でずっと進んでいくので、響って主人公なのに始まってから終わるまで変化しません。

周囲の人の事を思って何かを言うこともする事もなくて、自分が〇〇だから。という力だけで周囲の人を動かしていく。

あっさり言いましたが、この"周囲の人"もまた小説に命を賭ける人たちです。それが響の絶対的な存在感を際立たせています。

北川景子小栗旬柳楽優弥を脇役に使って、初主演のアイドルが主役をやる映画、面白そうですか?まあ取り敢えず見に行ってくださいな。

そういう響を見ているのが本当に気持ち良いです。

・本来気になるであろう箇所

響が書いた小説。響が自分を貫く事を可能にしているのは"御伽の庭"です。が、内容はあまり語られません。

これは多分、小説や創作が好きな人には厳しいのかもと思いました。

世界に衝撃を与えるような、誰が読んでも面白い作品。そんなものはこの世にないからです。世界の半分くらいならあるでしょうけど。

もしそんな才能があったら、それを使って小説に真摯に生きられたら、そのもしもをやってくれる作品であって、天才女子高生小説家物語とは言えない気がしています。

平手友梨奈さん

欅坂46のセンターです。一言で言うと、平手友梨奈は映画の響のような人です。

原作の柳本さんが言っておられたのですが(言い訳)本当に響のイメージって平手友梨奈が浮かぶんです。

だから響を演じてるのか、響を借りて平手友梨奈が映画をやったのか分からない、こいつ本気でそう言ってんだろうなって思ってしまうくらいのハマり具合でした。いや本気で言ってるだろうけど。

これに加えてビジュアルが良いので言うことがない。

・好み

実写の女の子って本気で殴ってんのかよみたいに思ってしまう事が多いんだけど、それは当然そこを見せたいわけではないからで、今年だとミスミソウを思い出すんだけど、あれも上手い事編集で見せてるんすよね

響は動き出して相手が倒れるまでワンカット。すき。

なれそうな憧れより、なれないものへの憧れの方が強いんですよね。

完全に自分だけを軸にして生きていける人がカッコいいから好きです。自分は無理なので。

弱者を置いていかない。

コメントでも才能が巻き起こす物語なので辛辣とか残酷って言葉がよく出てますけど、それで全てを置き去る話ではなくて、それを周りの弱者がちゃんと見てる話じゃないですか。

優しいって言葉はおかしいですけど、個人的には最高に好きな救われ方です。

いやこれ92って付けたけど94くらいまで行って良いかも…

普通こういう好きな映画って後々思い返すとだんだん微妙なポイントに冷静になったりするんだけど、響はそれが浮かばない。

ある意味単純な話だから嫌いなとこなんてないのかも。

あー面白かった。