マルチゲーマーで行こう。

何文字でも書けるツイッターです

オタク力を極限まで高めて人生攻略に挑んだ

・あらすじ

自分には生きていく上でどうしても困る特性があって10年近く頭を悩ませ、解決に手が掛かろうかというところで老い(老いという年齢でもないが)やら些細な変化やらも重なり解決出来ずにいた

今となっては巷で大流行の発達障害、その症状の一部「衝動的」「過集中」「先延ばし癖」

自分の場合簡単に言うと、数秒前しようとしていた事が消え失せ突然頭に浮かんだことに支配されてしまう、その行動が始まると、他に大事だったはずの事があってもすっかりどこかに飛んでいき、ふと前触れなく戻ってくるといった感じ

症状の名前を知ったから今はその名前で呼んでいるが、思えば小さい頃から何かを計画してその通りに実行出来た事が1度もない

ぶっちゃけ他の人の症状を聞いていると遥かに軽度なものだが、困っているものは困っている

1時間とか1日とかそういうスパンで目標を達成した事はあるが、未来の事を考えて計画し、それを実行するという事が描いた通りに出来た事が本当に1度もない

些細ではあるが社会的に1番の失敗として、2回留年して(内定蹴りをかまし)300万借金することになったのも上記の特性を攻略出来なかったせいだと思う

という湿っぽい前置きはこのくらいにしておく。要するに忘れっぽいとか飽きっぽいとかいう事を頑張って攻略しようとして、オタク力を高め(なんで?)、遂に攻略の兆しがはっきりと見えた…という日記

・した方が良いと明らかに分かっていて1日中考えていても出来ない!しかもたまに謎の思考に割り込まれる!

出来ねぇーっ。発達障害という言葉を知るまでは勿論、知ってからも結局攻略法は薬を飲む以外見つからなかった

ただ、ぼんやりと自分は薬を飲んでも出来ない気がするという直感と、面倒くさすぎるし何とかなってると言えばなってる事に高額なお金を払いたくない思いだけがあった

・とった対策

自分の軽度な「衝動的」「過集中」「先延ばし癖」が発動して困る事は、数秒でも数日後でもいいが、将来に向けての計画を何1つ守れない事にある(あと単に忘れっぽい傾向にある事)

とった対策は

「メモを遵守する」「人にアラーム役をなるべく委託する」「五感に入ってくる情報を制限してコントロールする」「罰を与える」

結果は、メモは考えた事が字になっただけなのでダメ、人に言われてもやらないものはやらない(そのまま怒られたりする)、情報が制限されても無から謎の興味を生み出してしまう、罰を与えるというルールが守れない

と、何かやる前から分かってたっしょみたいな結果になってしまった。色々その手の発想で組み合わせもしたがダメだった

・突如下るお告げ

どうしたら予定をこなせるか考え始めてもうざっと15年。その時は来た。俺を救ったのはやはりオタクだった

これは某人の自分宛ての会話ツイートの一部抜粋

"誰にも理解できない理由で思考が上書きされて遅れたりするため、自分の中で時間を守ることに付随して神性を持つ何かが定置されると上書きされにくくなると言う考え。自分で思いつく必要はなくて例えばこれを見てこれはすごい、やったらきっとできると思って実行したりすると神性は宿りやすいかも"

本当にビリっと来た。

これを自分の悩みに変換して書くと、

誰にも理解できない理由で思考が上書きされて遅れたりするため、自分の中でメモ(今ではない過去の自分が決めた本来大事であるはずの事)を見て守ることに付随して神性を持つ何かが定置されると上書きされにくくなると言う考え。自分で思いつく必要はなくて(この時は自分で思いついたが)例えばこれを見てこれはすごい、やったらきっとできると思って実行したりすると神性は宿りやすいかも

神性という言葉はかなりふわっとしているけど、この時の自分は「衝動や過集中の間でも無意識にあり、理屈ではなく自分が信じていること」と翻訳した

・お告げの補強

マブダチなので名前を出してしまうが、LWさんがいなければこの境地には辿り着けなかったと思う

そもそも難しい…と言うとまたあれだが、哲学、認知、宗教といった人文系の知識がまっっっったくなかった自分に興味をもたせてくれたのは彼の影響が大きい。何をしたのかと言われればただwikipediaを読んだりしただけだが、それでも考え方の変化はかなりあった

凄いオタクはやたらメモを書いているし、アウトプットをするとすっきりする実感と合うなぁというのを確認出来た効果もある

・自分の神

最初の3つの問題を解決するには、メモをとってそれを書いた通りに実行する、が有効なのはずっと分かっていた。自分は計画もちゃんと立てられるし、パニックにもならないし、メモを見て書いた事を行動に移せればそれで良いのだ。それが1番難しいんだけど

メモを守る事に付随させる神性は、自分の中のオタク

意味が分からない

もしかしたら脆いかも知れないし、今後変化するかも知れないし何よりバカバカしいが、困っていた15年間一貫していた事と言えば、自分のオタクという謎の概念へのこだわりしかない

何より、"これを見てこれはすごい、やったらきっとできると思って実行したりすると神性は宿りやすいかも"

という提言にバチッとハマり、実行出来る自分の姿がはっきりと浮かんだ

・またしても現れるオタク

この数ヶ月前だかそのくらいに、今まで全く出会った事のなかった万年筆のオタクに会った。何となく興味はあったけど高いしよく分からんしなーと思っていた万年筆だ

この最初から興味があってオタクに出会うパターンは一歩踏み出せば容易にハマる確信があった

文筆業でもないのにメモを万年筆で書く奴はオタクだ。間違いない。俺はオタクになりたい。

・過去からの改善点

当然ながら、メモをカッコよくとればカッコいいからやる気が出て上手く行くのでは?などという浅はかな考えは数年前に実行済みだ。良い紙とちょっと良いペンでやった事があるが当然続いていない

神性というくらいだから、無意識にメモを守りたくなるような強烈な要素がなくてはならない

順番が前後するが、1つ目の要素は万年筆が非効率的な道具である事。

オタクは非生産的だ。というのは本当に根拠も論理も特にないが自分の中に強く根付いていて、非生産的な行動をしている事そのものがある程度の神性を持っている

万年筆はインクも高いし取り出しに時間がかかるしキャップ付けないと乾くしペン本体が高いしもう非効率づくしだ

だがカッコいい。

2つ目は万年筆には様々な色のインクがある。

自分は何年もかけてオタクが煮詰まり老害し、赤と黒が好きな人間に今なっている

色から受ける種々のイメージ、長らく好きで内部規範にすらなっているようなコンテンツたちのテーマカラー…などなど自分が赤と黒から受ける想像力は並大抵ではないように思える

インクはDIAMINE社のOXBLOOD。名前すらやばすぎりゅ

何もかもルーチン化されて何となく行動してしまう今(無意識にルーチンを行っているとすぐに謎の興味の割り込みが襲ってくる)、そのくらいオタクを重ねがけしないとすぐ意識がどこかに飛んでいってしまう

・3日目

今はまだ始まって3日目だ。もしかしたら1%くらい3日坊主で終わる可能性もなくはないし、数年単位で見ると続かないかも知れないが、明らかに感覚が今までと違うので暫くはメモに従って行動でき、メモの使い方も洗練されてくると思う。

このオタクエネルギーを何とか平和利用出来ないものか…という悩みが一気に爆発昇華し、とても晴れやかな気分

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という日記を書き上げ、公開する事で厄介なオタクの最後の1ピースは完成する。

ありがとうオタクたち。

これからはゴロゴロと何もしない時間やただぐるぐると無駄な事を考える時間は減り、ゲームや本を堪能し、ますますオタク力は上昇する事だろう。おめでとう自分。

この記事は自分専用の攻略方法であり、そもそも発達障害という用語を使ってはいるが診断を受けたわけでもないので、普遍性や信頼性といったものは全くありません。

おわり