五等分の花嫁
秩父村のほぼ全員が読んでて投票が楽しそうだったのと、前々から信頼出来る方々が推していたので10巻まで一気読み。
・推し
好きとも勝ち馬予想とも違う(と思っている)"推し"だが、五等分の花嫁の推し選出はとても悩んだ。
純粋な恋愛バトルやエロゲのようなヒロイン選びと違い、5人全員が将来幸せになり、それぞれ道が示される事が分かってしまっているからだ。
10巻まで読み終えたファーストインプレッションで言うなら、全員可愛いから決められません！！なのだが
誰が好きか、という観点で決めてしまえれば良いのだが、正直なところ中野五姉妹の事自体そこまで熱狂的に好きになれない。
一応、誰が花嫁になるかゲームではないというのが近隣住民の意見だったし、それで決めるとなるとオタク考察バトルの色が濃くなり主旨が変わってしまう。
そして、物語が全く完結していないどころか、方向性が見えていないキャラクターもいる中で、どういうシーンがあったからこの子が良い。という決め方は自分のオタク魂に反する気がした。
例えば、三玖は5人を比較すると初めからフータローに好意を抱いており、読者視点で好感度が高くなるのは当たり前だ。三玖はかわいい。これは断言出来る。
ストーリーが面白くて全員かわいいと思わされるマンガなので、この決め方を否定してしまうのは余りにもったいないが、完結していない以上ストーリーラインの印象でキャラクターを推すのはキャラクターに失礼だ。
・どう推すかは自分が決めるしかない
五等分の花嫁は恋愛マンガだ。個人的には大テーマとしてフータローと中野姉妹の関係がどのような形で終わるのか、6人がそれぞれどのような道に進むのかの2つがあると思っている。
6人それぞれがどのような道に進むのか…という点を推すにはこれも完結していない以上決め手に欠ける。
すると現時点での推しを決める決定打というのは、恋愛感情を抱く相手に対してどのような魂を持っているキャラクターを推すのか、という事になると自分は思う。
結論から言うと自分は一花に投票した。ちなみに秩父村はこれで票数が23322という割れ方をし、大戦争の様相を呈している。ウケる。戦争したい。
・応援+同情+願望=一花
恋の暴走は人間に制御出来るものではない。
暴走しないようにぐるぐると同じところを回っていても事は絶対に進まない。
自分を信じて助走つけて相手を殴るしかない。
一花は自分を信じて嘘をつき続ける事を選んだ。自分が間違っている事も分かっていたし、案の定報いを受けた。
しかし、嘘がバレなかったらどうだろうか。いずれ自分に押し潰されどこかで良からぬ事が起こるか、それとも死ぬまで嘘をつき続けられたか。当然分からない。でもやり遂げた。
全てが上手く行く道がない中で何かを選び取れる人は、全て上手く行くと思い込んでいる人や、選ばずにぐるぐるとその場を回る人や、自分に嘘をついて保留する人よりダサいだろうか。
こと恋愛においてはそんな事はないと思いたい。
たまたま世界に嫌われてしまった一花を応援したいし、気付いたら道がなかった一花に同情せざるを得ないし、一花のような魂を持っていたい。
そんなこんなで、自分に正直に一花を推している。
